【サービスを形作る】ペルソナの設定

 起業をしてみたいなと考えている、あなたへ。このブログでは、私の経験から、起業に向けて一歩を踏み出す勇気と具体的なヒントをお届けしていきます。今回は、【【サービスを形作る】ペルソナの設定をお伝えします。

 起業したばかりの方にとって、お客様との強いつながりは成功への鍵です。この記事では、そのつながりを作るための「ペルソナ設定」について、わかりやすくお伝えします。

ペルソナって何?

 ペルソナとは、簡単に言えば、あなたのサービスを必要としている架空の理想の顧客像のことです。このペルソナを設定することで、あなたの提供する商品やサービスが誰にとって価値があるのかを具体的にイメージすることができます。

 サービスを必要としている人を考える点で、「ターゲット」という言葉もありますが、ペルソナはもっと詳細に、より深く人物像を設定します。

ターゲットとペルソナ

なぜペルソナ設定が大切なの

 ペルソナを設定すると、こんなメリットがあります

  • サービスの内容が決めやすくなる:「この人は何に困っているだろう?」と具体的に考えられます。
  • 宣伝の仕方が明確になる:「この人はどんな言葉に反応するかな?」と想像しやすくなります。
  • 迷ったときの判断基準になる:「この人にとって価値があるかな?」と考えれば、答えが見つかりやすくなります。

ペルソナの作り方:3つのステップ

 最初から色々考えると大変なので、まずは以下の内容から考えてみるといいでしょう。

1
基本情報を考える

名前(呼びやすいニックネームでOK)
年齢
性別
住んでいるところ
職業
家族構成
収入(おおよそで大丈夫です)

2
日常生活を想像する

朝起きてから夜寝るまでの過ごし方
休日の楽しみ方
趣味や関心事
よく行く場所や店
悩みごとやストレス

3
あなたのサービスとの関係を考える

どんな問題や悩みを抱えているか
その問題をどうやって解決したいと思っているか
情報をどこから集めているか(SNS、友人の口コミなど)
何を重視するか(価格、品質、時間短縮など)

ペルソナ設定の具体例

お弁当宅配サービスを始めた場合のペルソナ例を見てみましょう。

【ペルソナ:田中さとみさん】

【基本情報】

・38歳、女性・埼玉県さいたま市在住・パート(週3日、10時〜15時)・夫と小学3年生の息子、小学1年生の娘の4人家族・世帯年収は約700万円

【日常生活】
・平日は6時起床、子どもの弁当と朝食準備
・子どもを送り出した後、家事をしてからパートへ
・帰宅後は夕食準備、子どもの宿題チェック
・夜9時頃に子どもを寝かしつけた後、やっと自分の時間
・スマホでInstagramやLINEをよくチェックする
・週末は子どもの習い事の送迎で忙しい

【サービスとの関係】
・平日の夕食準備が毎日の悩み
・栄養バランスを考えた食事を家族に食べさせたい
・料理は好きだが、毎日のメニュー考案に疲れている
・時間がないときはスーパーの惣菜や冷凍食品に頼ることも
・「時短」「簡単」「栄養満点」という言葉に反応する
・友人のSNSでの投稿や口コミを参考にすることが多い

 このペルソナを設定したことで、以下のようなサービス内容が考えられます

  • 栄養士監修の週3日お届けプラン
  • 15分で温めるだけの夕食セット
  • 子ども向けメニューの充実
  • Instagramでの「今日のメニュー」投稿
  • 「忙しいママの味方」というキャッチコピー

ペルソナ設定のコツ

1. 実際の人を思い浮かべる

知り合いや以前の顧客など、実在の人をベースにすると具体的なイメージが湧きやすくなります。もちろん、個人情報は変えて架空の人物にしましょう。

2. 一人だけにこだわらない

最初は1〜2人のペルソナに集中するのがおすすめですが、サービスによっては複数のペルソナが必要な場合もあります。その場合は「メインペルソナ」と「サブペルソナ」のように優先順位をつけるとよいでしょう。

3. 写真やイラストを使う

ペルソナに写真やイラストをつけると、より具体的なイメージが湧きます。フリー素材やAIで生成した画像を活用するのもよいでしょう。

4. 定期的に見直す

お客様の声を聞いたり、市場の変化を感じたりしたら、ペルソナも更新しましょう。半年に一度くらいは見直すとよいでしょう。

 ペルソナを作る時も想像だけでなく、実際にあなたが届けたいサービスに関心を持っている人たちの声を聞くことで、よりリアルで有効なペルソナを作成できます。

よくある失敗と対策

1. 理想を詰め込みすぎる

「こんなお客様がいたらいいな」という願望だけでペルソナを作ると、現実離れしてしまいます。

 実際に会った人や、アンケート結果などをベースにしましょう。

2. 自分自身をベースにしてしまう

自分の好みや考え方だけでペルソナを作ると、視野が狭くなります。

 自分とは違う環境や価値観を持つ人の意見も取り入れましょう。

3. 表面的な情報だけになる

年齢や職業だけでは、本当の悩みやニーズは見えてきません。

 「なぜそう思うのか」「その背景には何があるのか」と掘り下げて考えましょう。

まとめ:ペルソナはあなたのビジネスの道しるべ

 ペルソナ設定は、「誰に、何を、どのように提供するか」を明確にするための大切な作業です。特に起業したばかりの方は、限られた時間とお金を有効に使うために、ペルソナをしっかり設定しましょう。

 完璧なペルソナを一度で作る必要はありません。まずは簡単なものから始めて、お客様との会話や反応を見ながら、少しずつ詳しくしていけばOKです。

 ペルソナが明確になれば、商品開発、宣伝文句、販売方法など、すべての判断がスムーズになります。そして何より、本当にあなたのサービスを必要としている人に、確実に届けられるようになるでしょう。

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